過去のDIY作品 ~ 家具編

 あまり薪狩りの話しばかりなので、気分転換に私の過去のDIY作品をご覧頂きたいと思います。どれも所詮素人の作ったつたない物ばかりですが、素人でも使用には差し支えないものが作れるという見方をして頂ければ幸いです。



 かつてアメリカンカントリーが30代~40代の女性に流行した時代がありました。2000年前後頃のことだったかと思います。アメリカンカントリーとは、アメリカが英国の植民地であった時代や西部開拓時代にヨーロッパから渡ってきた開拓者達が豊富なパイン材で家具やインテリアを手作りして暮らしたいた頃のスタイルのことです。おおむね素人による手作りであるがゆえの温かみのあるスタイルで、少々つたない出来や使い込んだ汚れ・傷も良しとしていて、愛好家が自身で手作りできる間口の広いところが流行した理由ではないだろうかと思います。

 折しも、わが家は台所をそろそろリフォームしようという時でもありました。1999年の秋のことです。妻は「アメリカンカントリー風にしたい」と言い出しました。聞き慣れない単語に私は「なんやそのカンカンナントカゆうのは?」と言ったかどうかは忘れましたが、すぐにカントリー雑誌「私のカントリー」の編集部に電話して、中部圏でカントリー風にリフォームしてくれる工務店を教えてもらって、1999年のクリスマス頃には無事わが家にアメリカンカントリーなLDKができ、同時に薪ストーブが出現したのでありました。

 それからというもの、私はもともと工作が好きだったこともあり本格的に木工を始めることとなりました。同時にそれまで夢中になっていたウィンドサーフィンやスノーボードからは次第に離れていってしまいました。気に入るとすぐ没頭してしまうという精神的欠陥を持っていた私は、休日や夜勤の昼間は何かしら作っているといった風になっていってしまいました。





前置きが長くなりました。


まずは家具編です。




セパレート型キャビネット
初めて作った家具がこれです。2000年春製です。LDKのあいたスペースに合わせたセパレート型のキャビネットです。上はワイヤーハッチ(昔の日本で言う蠅帳のようなもの)、下は抽斗(ひきだし)とハッチです。まん中はディスプレイスペースとなりました。
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なにしろ初めての家具なので、無垢材は使わずに合板、なかでも木目の強い針葉樹合板を使いました。塗料もホームセンターのステインとニスしか知りませんでした。
カントリー家具では扉にマグネットキャッチやローラーキャッチはあまり使わず、木製の留め具(名称を知りません)が主流です。昔の田舎では田小屋や納屋の戸にこのような留め具がついてました。蝶番もH型で、前面からネジ打ちするものが主流です。どこまでも素人が作りやすいスタイルです。





ワイヤーハッチ
2000年秋に、いとこの嫁さんから注文を受けて作ったのがこのワイヤーハッチです。
一番下がキャスター付の3分別型ゴミ箱になっています。この前面のパネルでは初めて框組み(かまちぐみ)の構造にしました。鏡板(かがみいた、框のなかの板のこと)は面取りにしました。まだこの頃は45゜の面取りしかできませんでした。トリマーで45゜面取りビットで加工しました。本当は30゜の面取りにしたかったのであります。なぜなら、正面から見たときに30゜くらいの方が面取り部が大きいので装飾性が高いからです。
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炊飯器のキャビネット
これも2000年秋に、いとこの嫁さんから注文を受けて作りました。
上のハッチ(蝶番は下側)をあけるとスライダーのついたトレイが出てくるようになっており、炊飯ジャーとポットがのせられるようになっています。もちろん中には電源コンセントがついています。
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この扉も框組みですが、鏡板は前作の45゜面取りから少々発展して30゜面取りになりました。この30゜面取りは丸鋸で加工しました。その為の専用の治具を作りました。
まだこの頃までは幅広の板を板矧ぎ(いたはぎ、横方向に板を貼り合わせること)が出来なかったので、側板にはパイン集成材を使いました。前はSPF材を使っているので一応無垢板の家具に見えます。
塗装もまだこのころはホームセンターのステインと艶消しニスで仕上げてました。





カップボード
これは2001年秋の作品です。つきあいのあったカントリー雑貨店の方(女性)からの注文でした。
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このころにはポンデロッサパイン材を入手できるようになっていました。ポンデロッサパインは実に良い香りがする木材で、加工していると柑橘系の香りが漂ってきます。北欧のポンデロッサパインは木目が狭いのですが北米のポンデロッサパインは木目が広く、家具としてはこちらのほうが柔らかい感じで良いと思います。塗装はオイルフィニッシュで仕上げました。カントリー家具の塗装はオイルフィニッシュが一般的なようです。また、ジョイントカッターや自動カンナ盤なども手に入れ、板矧ぎをして幅広の板を作ったり板厚を自由に削って仕上げることができるようになっていました。扉は框組み、鏡板は30゜面取り、依頼者の希望で鏡板にハート型くりぬきをつけ、裏からアンティークのブリキ板に穴をあけて取り付けました。





テーブル
2002年の作品です。家の近くの書家の方から依頼されて作りました。抽斗1ヶ付きです。これも材料はポンデロッサパイン、ジョイントビスケットによる板矧ぎで天板を作り、脚はタモ材を使いました。
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オープンキャビネット
鍋を ”見せる収納” する為の棚です。2009年、手抜きの針葉樹合板製です。この頃にはすでに家具作りに対する情熱はさめ、無垢板で作る気力はなく、手っ取り早い幅広の材料で、というわけです。
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写真では全くアメリカンカントリーではない土鍋が置いてありますが、おもにストウブ社やルクルーゼ社などのホーローの鋳物鍋が置かれています。



このほかにもいくつか家具を作りましたが、まあ似たり寄ったりのレベルの物です。



また後日に木製雑貨編をアップさせて頂きますのでご覧いただければ幸いです。





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コメント一覧

#358 No title
素晴らしいです。
ただただ感心するばかりです。
なかでもカップボードが好きですね。
箱はなんとか、引き出しはとても難しい、建具はお手上げです。
道具を相当買いこまれたでしょう。
面取り30度の治具は想像できません。
これらを仕事の合間にやったとは、根気と情熱ですね。
完璧にプロの域です。
#359 No title
yamadagagaさん
お褒め頂きありがとうございます。
道具は当時、丸鋸(スライドではない)、ジョイントカッター、トリマー、自動カンナ、ジグソー、ポニークランプ、インパクトくらいですね。スライド丸鋸やルーターは納屋を建てるときにやっと買いました。
フロア釘とボンドで組み立ててパテ埋めしていました。鏡板は丸鋸を60゜にセットして材を立てて切れるような治具を作れば30゜の面取りになります。
#360 No title
全くどれが本職かわからへんな。前々から謎の多い男やて思てたけどこれでますますわからへんようになったわ。まだまだ何かありそうやな。
#362 No title
おっとっとシャリーさん、ぜんぜん謎はあらせんでえ、ふつうにただのマッサンオッサンや、何もあらせんで。
#364
シャリーさんに同感です(笑)
#365 No title
おっとYossyくん、
田舎くっさいオッサンや思うとるクセに。持ち上げても出てくるのは木いぐらいしかあらせんで。

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