チェンソーメンテ 3台ともトホホでした
この記事は6月22日土曜日 の事でありますが、まとめるのに時間がかかってしまい、今週のメイン記事であります。
チェンソーのシーズンオフメンテ、というかメンテらしい事はしなくて、燃料抜いて大掃除するだけです。
まず
STIHL MS201TC-M
既にガス欠で止まった状態なので、燃料抜きの手間は省けました。
右のカバーを外して、その中の小さなカバーの中にも木屑はいっぱい溜まっています。

右のカバー、左のカバーを外してパーツクリーナー吹きかけてエアブローする訳ですが、どうももう一段中まで綺麗にしたくなるのでクラッチやフライホイールを外す際に(共回りするので)ピストンを固定する為のロッキングストリップを買いました。本当はインパクトドライバーでカリカリッと回してナットを緩めるのが手っ取り早いし一般的だと思うのですが、そのやり方を内燃機関屋はあまり良くないとしているようなので、STIHLから買ったのがロッキングストリップなんです。ピストンストッパーと言う方が一般的なのかも知れませんが、STIHLの名称ではロッキングストリップのようです。
MS201T用のロッキングストリップ

こいつをプラグの穴に差し込んでピストンの動きを止めて(クランクシャフトが回らないようにして)クラッチやフライホイールのネジを緩めます。
で、そのロッキングストリップをプラグの穴に差し込んでクラッチを回したらイヤな音が聞こえ、気のせいであってくれと願いながらロッキングストリップを外したらイヤな予感は的中、先端が折れてシリンダーヘッドの中に入ってしまいました。しばらく呆然としてしまいましたが、プラグの小さな穴から折れた先端が出てくる事はあり得ないので、かすかな望みを抱きながらマフラーを外しました。そしたら排気ポートの中に破片がいたので、ほっと胸をなで下ろしました。


という訳で、ロッキングストリップでピストンを固定するのは諦めて、普通にインパクトでクラッチを外して掃除をしました。

STIHL MS150TC-E
前々からオイルが漏れているのが気にはなっていたのですが春までのシーズン中は本機が無いと非常に困るので放置してあって、春になってよく調べたら、かすかに亀裂がありました。

原因はよくわからないのですが本機は昨秋に買ったばかり(2台目)で、同機種(1台目)を昨シーズンまで数年使ってこんな事になった事は無かったので、買った農機屋を通じてSTIHLに出しました。そしたら秋に買ったばかりなので無償で部品交換してくれました。あと、ガス欠給油後の立ち上がりが悪く何度もエンジンが停止するので、それも伝えてあったらキャブレターを無償交換してくれたとの事でした。そしてその修理が上がって来たのが本日で、燃料抜いて掃除しました。先のロッキングストリップ、本機用も買ってあったのですが、MS201TC-Mの事もあってロッキングストリップを使用するのをやめてインパクトで取り外して掃除しました。それまでは無事に終わったのですが、エンジンを掛けようとスターターを引いてもエンジンがかかりません。何も間違った組み付け方はしてないはずですが、農機屋へ持ってって顔馴染みのS田君とあれこれ試して、最後にフライホイールを外して見たら、クランクシャフトとの位置決めのキーが破断しているではありませんか。決して位置がずれたままで組み付けた訳では無い(そもそも位置がずれていたら入らないし、よってナットがはまらない)のにキーが破断していたのです。考えられるのはフライホイールのナットを締めた際に、(回転すれば締まって行く方向なので)しっかりキツく締めなかった為に、スターターを引いた際の慣性力(この場合クランクシャフト側が置いて行かれる力)で弱い方(アルミ製)のフライホイールのキーが破断したのだと思います。同機ではこの事例がほかにもあったとS田君は言っていました。とにかくMS150Tのフライホイールのキーは小さくて脆いのです。


と言う訳で、現在フライホイール入荷待ちです。今度はたぶん有償です。9,000円くらいだと思います。しかたないでしょう、「高い月謝」というヤツですかね。
そして最後に
STIHL MS390
右側は普通にクラッチまで外して掃除して終了し、

左側もカバーを外して掃除して、最後にフライホイールを外そうとナットを緩めるまでは順調に行ってたのですが、フライホイールが外れません。固着してました。昨年はここで断念したのですが、今年はさらに粘ってしまいクランクシャフトの先端の凹部に亀裂が発生してしまいました。普通はクランクシャフトの先端を軽く叩けば慣性力でフライホイールが浮いてくるはずなのですが、なかなか浮いてこないのでついキツく叩いてしまったのですかね。もうここでフライホイールを外す事は本機に関しては未来永劫に渡って諦めるしかなくなってしまい、なんとかナットは無事に元通りに締める事は出来ました。あとは先端に亀裂が入ったクランクシャフトが持ってくれる事を祈るしかありません。このクランクシャフト先端の凹は、製造段階で研磨する際に両端支持する為の物でかつギヤプーラーの軸のずれ止めでもあるかと思うのですが、ギヤプーラーは通常の物ではフライホイールの裏に潜り込ませるスペースはありません。かなり薄い先端のフックが小さい物でないと入らないと思います。フライホイールにネジ穴が2つあいているものもあり、それだとネジで引っ張れば外れるのですが、本機ような場合はギヤプーラーを自作するしか無い気がします。

と言う訳で、3台ともトホホな事になってしまいました。
もうフライホイールを外してまでの掃除はしない方が長持ちするという結論です。
スポンサーサイト