更新が遅れて日が変わっていますが昨日の日付で更新しています。
本日(2/19)は有給にて、ここに来ています。
私も含めて仲間が自宅の薪スペース不足で持ち帰れずにいて余剰になってきたタブノキの薪を積む為に薪小屋を建てます。
この場所は地主さんの好意で薪を置かせて頂く事になった所です。もう田んぼしてへんからいくらでも置いてエエよ、と言って頂いています。伐採現場に隣接しています。

原木がたまってきているので早く片付けたいんであります。

ここに
掘っ建て小屋を建てます。「掘っ建て小屋」とは基礎などをせずに柱を直接土中に埋め込んで建てる小屋です。
いや今日作るのは小屋まで行かない
柱のついた屋根です。初めはシートがけでいこうと思っていたのですが、出し入れが面倒なのと、より風通しを良くする為です。
まず地面の上で70cmほどの間隔で柱にするφ16異形棒鋼2mと90cmの横材をφ1.2ステンレス針金で縛ります。針金が太いと締め上げても締まらないうちに切れてしまいます。

ほんとはきちんと締め上げられる金物を探すか作るかしたかったのですが、時間をかけずチョイチョイっと作りたかったんであります。
柱を立てて打ち込みます。位置関係を出す為に構造用合板を定規にします。
もと田んぼなので簡単に刺さりすぎて不安です。30cm位は刺さりました。

間にもう2本の柱と、裏表に1本ずつの筋交いを縛りつけました。筋交いも土中にかなり打ち込んであります。これで横方向はかなり剛性が出ています。

屋根垂木にする2x4材、これは昨年解体した薪棚の廃材です、残しておいて良かった ...

屋根垂木をのせて柱に固定するのですが、この前に横桟を取り付ける位置はすでに墨付けしてあります。
その墨線に構造用合板を合わせて仮止めし2本の屋根垂木どうしの位置を出します。構造用合板は定規がわりに使うだけなので、すぐはずします。これで、柱の位置は少々デタラメでも屋根自体の矩は出るはずです。これを出しておかないと波板を張る時に苦労します。

屋根垂木と別の木材で柱をはさみこんでコーススレッドで締め上げます。何本かのうち2本だけは柱のギリギリを攻めています。そして抜け止めに太い針金で縛っておきました。
横桟取り付けです。
まず一番上と一番下の横桟を出をそろえて取り付け、その2本間に水糸を張って、残りの横桟を水糸にあわせて取り付けました。

ガルバリウム波板を張って、一応形としては完成です。
この波板というヤツはくせものです。幅や山数がメーカーによってまちまちで、20山のものもあれば21山のものもあります。両サイドの形状も同じ形状の物・反対になった物があります。

今回買った物は両側が同じ形状でした。鉄板系はこれが多いのでしょうか。屋根に使う場合はケラバへはねている側を使いたい、そうすると重ねる部分がかぶせる側にならない、なんかいやなのですが、ケラバをはねた側にすることを優先させました。
ガルバリウム波板の場合は裏表がないのでまだ融通がききますが、普通のカラートタンは表にしか色が塗ってないので両サイドがはねる形状の物とかぶせる形状のものと2種類存在する訳で、それが交互に重ね合わせて店に並んでいます。ケラバをどうしてもはねる形状にしたければ一枚おきに抜き取って買ってこなければならなくなります。本職さんはどうしているのでしょうか。
その点ポリカ波板ははねる形状で始まったらかぶせる形状で終わっているのでどれを買っても同じで、ケラバをはねた形状にするにも上下を逆にするだけでOKでした。

本当は5山くらいは重ねたいのですが屋根幅を広くしたいので2山重ねでいきました。
縦(流れ)方向にも筋交いを打ち込んで柱の筋交いに固定しました。しかしこれがまた効果がない。本当は長いのをクロスで柱に固定したかったのですが、材料代をけちりました。薪さえ積めば剛性は出ます。横から見ると柱は意図的に逆ハの字にしてあります。不格好ではありますが薪の重みが小屋の剛性に生かせる、軒先から薪までを遠くできるなどの理由です。波板の軒先の出も20cmとマニュアルをはるかに超えて出してあります。飛んだら飛んだです。

この時点で午後2時半。山里の日暮れは早い、急いでブロックを敷いて薪を積みます。
割りやすい玉をひととおり割って積みました。タブノキは軽く柔らかいくせにかなり割りにくいです。クスノキも割りにくいらしいですが、タブノキはクスノキ科なので性質が似ているのでしょうか。匂いも近いです。あとはチェンソーで縦挽きがほとんどなので、また後日です。

裏側から見るとこんな感じです。

まあ、雨がしのげて風が良く通ればヨシです。
こけたらまた考えます。